マムシグサ(広義)
サトイモ科テンナンショウ属の多年草(学名:Arisaema serratum) 全国に分布し、口丹波では山地の湿った場所で見られる。地中に球根があり、早春に芽生えて2個の葉と花茎を出す。草丈は20~100cmほど。2個の葉には多数の小葉がつき、小葉は広楕円形~線形で縁は全縁のものから粗い鋸歯のものまである。また葉に白い斑が入るものも多い。仏炎苞には淡緑色のものや濃紫色のもの等、様々なパターンがある。果実は秋に熟し、光沢のある鮮やかな赤色に染まるが、有毒成分を含むため鳥などは食べない。そのため親株の根元付近に多くの子株が出ていることが多い。またシカの食害に遭わないことから、口丹波では植林されたスギやヒノキの林の下で、同じく食害に遭わないシダ植物とともに、よく目立つ野草となっている。雌雄異株であるが、その年の栄養状態により性転換を起こすことが知られている。 (ここでは、現在掲載済みのアシウテンナンショウ、キシダマムシグサ、ムロウテンナンショウに属さないと思われるものをマムシグサとして掲載しています) 花期は4月-6月頃。 |
2014年5月 南丹市 | 2014年5月 南丹市 |
2013年10月 京丹波町 | 熟した果実 2012年11月 右京区京北 |
2012年5月 南丹市 | 2012年5月 南丹市 |
2012年4月 右京区京北 | 2012年4月 右京区京北 |
斑入り葉も珍しくない 2010年6月 右京区京北 | 2010年5月 京丹波町 |
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