キシダマムシグサ

 サトイモ科テンナンショウ属の多年草(学名:Arisaema kishidae Makino ex Nakai)

 愛知県と近畿地方に分布するマムシグサの仲間。京都府の自生地では口丹波は北限になるかも知れないとのこと。山地のやや湿った林内に生え、草丈は20~50cmほど。地下に球状の地下茎(芋)があり、早春に芽生えて茎をのばす。葉は2枚出て、それぞれの葉に小葉が4~7枚ほどつく。小葉は卵形楕円形で先は鋭頭。図鑑やネットでは縁は全縁または鋸歯になり、中脈に沿って白い斑が入ることが多いとあるが、私が口丹波で見たものや採取したものには鋸歯があって、斑は入っていなかった。仏炎苞は紫褐色で舷部の先は細くのびて筒部の2倍以上になることが多い。付属体は先端がやや太い棍棒状で、色は紫褐色をしている。別名のムロウマムシグサは、別種であるムロウテンナンショウと混同しやすい。2015年改訂の京都府RDBでは絶滅危惧種にランクされている。


 花期は4月-5月頃。


キシダマムシグサ キシダマムシグサ
山道に生えるキシダマムシグサ  2015年4月  亀岡市 展葉より先に開花する  2015年4月  亀岡市
キシダマムシグサ キシダマムシグサ
2015年4月  亀岡市 草丈10cmほどの小さなものもある  2015年4月  亀岡市
キシダマムシグサ キシダマムシグサ
舷部は尾状に長くのびる  2014年7月  亀岡市 付属体は先がやや太い棍棒状  2015年4月  亀岡市
キシダマムシグサ キシダマムシグサ
2014年7月  亀岡市 2014年7月  亀岡市
キシダマムシグサ キシダマムシグサ
未熟な果実   2014年7月  亀岡市 葉の裏側   2014年7月  亀岡市
キシダマムシグサ キシダマムシグサ
若い株   2014年7月  亀岡市 若い株   2014年7月  亀岡市
キシダマムシグサ キシダマムシグサ
密生する若い株   2014年7月  亀岡市 2010年4月  亀岡市
キシダマムシグサ(動画)
2018年4月 亀岡市
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