ヤマジノギク

 キク科シオン属の1年草または多年草(学名:Heteropappus hispidus)

 中部以西の本州、四国、九州に分布。秋に咲く野菊の1つで、その中で花期は遅い。陽当たりの良い貧栄養草地に生える。別名アレノノギク。茎は直立して草丈30~100cm。茎には開出した毛が生える。根生葉は花期には枯れ、茎葉は互生し、葉身は倒披針形で長さ5~7cm。両面有毛。茎の上部で分枝し、枝先に頭花をつける。花はよく似たヨメナノコンギクよりも大きく、筒状花の周囲に舌状花がつく。筒状花の痩果につく冠毛は長く、舌状花の痩果につく冠毛が短いのは本種の特徴。花後の冠毛は紅紫褐色をしている。総苞片の先端は鋭く尖る。落ちた種子は秋に発芽し、一部は翌年に開花するが、多くは翌々年以降に開花する。京都府では自生地、数とも少なく、絶滅危惧種にランクされている。


 花期は10-12月頃。


ヤマジノギク ヤマジノギク
花と花後  2016年11月  京丹波町 花期には根生葉や茎下部の葉は枯れている  2016年11月  京丹波町
ヤマジノギク ヤマジノギク
筒状花は黄色  2016年11月  京丹波町 総苞  2016年11月  京丹波町
ヤマジノギク ヤマジノギク
総苞片は先端が尖っている  2016年11月  京丹波町 花後の冠毛  2016年11月  京丹波町
ヤマジノギク ヤマジノギク
花後の断面  2016年11月  京丹波町 草地に生えるヤマジノギク  2016年10月  京丹波町
ヤマジノギク ヤマジノギク
茎と茎葉 どちらにも毛が生えている  2016年10月  京丹波町 ツボミ  2016年10月  京丹波町
ヤマジノギク ヤマジノギク
開花したばかりの花  2016年10月  京丹波町 花後の冠毛は紅紫褐色をしている  2016年10月  京丹波町
ヤマジノギク(動画)
2017年10月  京丹波町
 ユーチューブのアカウントをお持ちの方へ
再生中の動画の右下隅に出ている小さな「ネコ」の画像をクリックするとyatagarasuチャンネルのチャンネル登録ができます。チャンネル登録していただけると大変励みになります。
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)





inserted by FC2 system