ヤマホロシ

 ナス科ナス属の多年草(学名:Solanum japonense)

 全国に分布。口丹波では山地の林縁などに生えるが、あまり見かけない。半ツル性の草本。葉は互生し葉柄があり葉身は卵状披針形で基部は円形~切形。葉の縁は浅い鋸歯があるものから波状のもの、全縁と様々ある。葉の表面には点状の突起があり、葉の裏面の葉脈上と葉の縁には短毛が生える。毛は若い葉で顕著。花序は集散花序で、花序には花が数個ついて下向きに咲く。花は淡紫色で花冠の直径は1cmほど。花冠は5裂し、中央は暗紫色で裂片の基部には淡緑色の斑点が2個ついている。裂片は平開後、徐々に反り返る。5個の雄しべは雌しべを抱くように直立してつき、中心の花柱は雄しべから飛び出している。果実は液果で、晩秋に赤く色づく。
 よく似たヒヨドリジョウゴはツル性草本で、全体的に毛深いことで区別できる。またマルバノホロシは全体的に無毛で、花冠の基部が淡緑色をしている。


 花期は8月-9月頃。


ヤマホロシ ヤマホロシ
このサイズではツル性っぽくない   2014年9月  右京区京北 茎の先端   2014年9月  右京区京北
ヤマホロシ ヤマホロシ
花柄や花序枝はほぼ無毛   2014年9月  右京区京北 花は下向きに咲く   2014年9月  右京区京北
ヤマホロシ ヤマホロシ
花柱は長く飛び出ている   2014年9月  右京区京北 花冠の基部に2個の斑点がある   2014年9月  右京区京北
ヤマホロシ ヤマホロシ
葉は互生   2014年9月  右京区京北 葉の表面には突起が目立つ   2014年9月  右京区京北
ヤマホロシ ヤマホロシ
葉の裏面   2014年9月  右京区京北 根元部分   2014年9月  右京区京北
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