ツルキジムシロ
バラ科キジムシロ属の多年草(学名:Potentilla stolonifera) ほぼ全国に分布。口丹波地域では山間部の道端や草地に生育している。キジムシロやミツバツチグリに似るが、長い匍匐枝を四方にのばして広がり、奇数羽状複葉の小葉の数が3~7個なのが特徴。キジムシロは匍匐枝を出さず、ミツバツチグリの小葉は3個なので区別できる。小葉は楕円形で縁に明瞭な鋸歯があり、先端の3個が最も大きく、下部の側小葉は小さい。太い地下茎があり、草丈は10~20cmほど。全体に開出した毛が多い。花は黄色で集散状に多数つき、花弁は5個。萼片と萼片の間に副萼片があり、副萼片は萼片と同長かやや小さい。果実は痩果。京都府内では数が少なく準絶滅危惧種に指定されている。また府内の分布範囲では隔離分布しているエチゴツルキジムシロと重なる場所もある。エチゴツルキジムシロは小葉の数が3~5個。 花期は4-5月頃。 |
道端に生えるツルキジムシロ 2017年5月 南丹市 | 1株から数本の匍匐枝が出ていた 2017年5月 南丹市 |
葉は羽状複葉 小葉は3~7個(画像の葉は5個) 2017年5月 南丹市 | 匍匐枝から出た葉は3小葉が多かった 2017年5月 南丹市 |
葉の表面 光沢があり毛が散生している 2017年5月 南丹市 | 葉の裏面 有毛で特に脈上に多い 2017年5月 南丹市 |
匍匐枝から出た葉の葉柄基部につく托葉 2017年5月 南丹市 | 花弁は5個 花弁の基部は橙色を帯びる 2017年5月 南丹市 |
萼片と副萼片 有毛で先端は鋭頭 2017年5月 南丹市 | |
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