コガネネコノメソウ

 ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草(学名:Chrysosplenium pilosum var. sphaerospermum)

 関東地方以西の本州、四国、九州に分布し、口丹波では山地の渓流沿いについた林道脇などの湿り気のある日陰に生えている。同属のホクリクネコノメソウサンインネコノメソウなどと一緒に自生していることが多い。草丈は5~10cmほどで、花期にも根生葉が残っていることが多い。茎葉は対生し、5~9個の先の丸い鋸歯となっている。苞は茎葉と同じ形をしている。花は早春から咲き始め、花弁に見えるものは萼片で、萼片の色は黄色で直立して平開せず、葯も黄色で雄しべは萼よりも短い。本種は主に太平洋側に多いということだが、基準標本産地は京都市であるとのことで、京都府では準絶滅危惧種にランクされている。
 変種にオオコガネネコノメソウがあり、こちらは大型で、全体的に毛が多い部分で見分けられるという。


 花期は3月-5月頃。


コガネネコノメソウ
2014年3月  南丹市 花期でも走出枝をよくのばす   2014年3月  南丹市
コガネネコノメソウ コガネネコノメソウ
2014年3月  南丹市 咲き始めの萼は黄緑色をしている   2014年3月  南丹市
コガネネコノメソウ コガネネコノメソウ
2014年3月  南丹市 葯は萼から飛び出さない   2014年3月  南丹市
コガネネコノメソウ コガネネコノメソウ
茎には毛が散生する   2014年3月  南丹市 根生葉は花期にも残る   2014年3月  南丹市
コガネネコノメソウ(動画)
2021年4月  (京丹波町・南丹市)
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