イトイヌノハナヒゲ

 カヤツリグサ科ミカヅキグサ属の多年草(学名:Rhynchospora faberi)

 北海道、本州、四国、九州に分布。明るい平地から山地の湿地に生育し、口丹波地域では山間湿地で、オオイヌノハナヒゲ、スイラン、モウセンゴケなどと一緒に見られるが数は少ない。茎は細く、高さ10~40cm、太さ0.5mmほど。葉も細くて幅1mm弱。散房花序に小穂が1~3個集まってつく。小穂は一花。小穂の鱗片は卵形で先端は尖る。果実は広卵形。柱基は円錐形。刺針状花被片は6個あり、下向きの小刺が密生してざらつく。京都府レッドデータブック2015では絶滅寸前種にランクされている。

 京都府内における近縁種には、ミカヅキグサ、トラノハナヒゲ、オオイヌノハナヒゲ、コイヌノハナヒゲ、イガクサ、イヌノハナヒゲがあるが、それらすべてが府レッドデータ・ブックに記載されている。

 果期は8月-10月頃。


イトイヌノハナヒゲ イトイヌノハナヒゲ
山間湿地に生えるイトイヌノハナヒゲ  2019年9月  亀岡市 茎は細く 太さは0.5mmほど  2019年9月  亀岡市
イトイヌノハナヒゲの花序 イトイヌノハナヒゲの小穂
花序  2019年9月  亀岡市 小穂の鱗片は楕円形で鋭頭  2019年9月  亀岡市
イトイヌノハナヒゲの小穂 イトイヌノハナヒゲの痩果
小穂は長さ4~5mm  2019年9月  亀岡市 広卵形の痩果 花被片に下向きの刺が顕著  2019年9月  亀岡市
イトイヌノハナヒゲ(動画)
2019年9月  亀岡市
 ユーチューブのアカウントをお持ちの方へ
再生中の動画の右下隅に出ている小さな「ネコ」の画像をクリックするとyatagarasuチャンネルのチャンネル登録ができます。チャンネル登録していただけると大変励みになります。
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)




inserted by FC2 system