ホタルブクロとヤマホタルブクロ

 ホタルブクロとヤマホタルブクロの違いを見てみましょう。ホタルブクロはほぼ全国に分布し、ヤマホタルブクロは東北地方から中国地方東部に分布すると言われています。どちらも山地性の野草です。
 両者は花を比較すると区別できます。どちらの花にも萼片と萼片の間に副萼片と呼ばれるものがあり、ホタルブクロの副萼片は萼片を少し小さくしたような形をしていて、後方へそり返っています。ヤマホタルブクロの副萼片は、中に空気が詰まっているふうにプックリと膨らんでいます。
 花の色は区別点にはなりません。ホタルブクロは普通西日本に行くほど白花が多いと言われていて、京都府内のものも大多数が白花品です。ヤマホタルブクロについても府内には白花品があるようです。また両者の花期はほぼ同時期で、口丹波地域では6月から8月頃です。
 ヤマホタルブクロは京都府が分布の西限に近く、数は非常に少ないようで、府の絶滅危惧種に指定されています。従って山野でよく見かけるホタルブクロは、普通のホタルブクロである可能性が高いと考えた方が良いでしょう。


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ホタルブクロ ヤマホタルブクロ
ホタルブクロ ヤマホタルブクロ
関西地方に多い白花品 花の時期しか違いが判らない
ホタルブクロ ヤマホタルブクロ
副萼片は花の基部に向かって反り返る 副萼片は卵状楕円形に膨れる
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