アカネスミレ

 スミレ科スミレ属の多年草(学名:Viola phalacrocarpa)

 全国に分布する無茎種のスミレ。口丹波地域では低山の明るい林縁にナガバノタチツボスミレシハイスミレと共に生えている。葉は長卵形~長三角形で基部は浅い心形をしている。葉の表面は黄緑色をして、両面に短毛が密生している。花は紅紫色が基本だが淡い色~濃紫色まで変化に富む。葉だけでなく全体的に毛が多く、花の側弁基部から距や子房にまで毛が生えているのが本種の最大の特徴。花柱は逆三角形をしているが、花弁の基部が閉じ気味に咲くため、また側弁の毛によって、正面から花を見ても確認しづらい。側弁基部以外に毛が生えていないものは、品種のオカスミレ(Viola phalacrocarpa forma glaberrima)と呼ばれ、本種の自生地内で混生していることが多い。
 京都府内では自生地が局所的で数も少なく、2015年版府のRDBでは絶滅危惧種にランクアップされた。

 花期は4月-5月頃。


アカネスミレ アカネスミレ
2015年4月  京丹波町 横から見ると花はやや扁平に見える  2015年4月  京丹波町
アカネスミレ アカネスミレ
2015年4月  京丹波町 側弁基部の毛は目立つ  2015年4月  京丹波町
アカネスミレ アカネスミレ
花の直径は15mm程度  2015年4月  京丹波町 葉柄、萼片、距にも毛が生えている  2015年4月  京丹波町
アカネスミレ アカネスミレ
側弁の毛で花柱が隠れている  2015年4月  京丹波町 葉は長卵形で光沢は無い  2015年4月  京丹波町
アカネスミレ アカネスミレ
葉の両面い短毛が生えている  2015年4月  京丹波町 葉の表面と裏面  2015年4月  京丹波町
アカネスミレ アカネスミレ
葉柄にも毛が生えている  2015年4月  京丹波町 露出していた根  2015年4月  京丹波町
アカネスミレ(動画)
2019年5月  京丹波町
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