ヤブソテツ

 オシダ科ヤブソテツ属の多年草

 常緑のシダ植物。本州、四国、九州に分布。口丹波地域では平地から山地にかけてごく普通に見られ、民家の庭に自生していることも多い。根茎は直立して葉を放射状に展開する。葉柄基部の鱗片は暗褐色で長楕円状披針形。葉身は単葉状複葉で表面に光沢は無い。光沢のあるものはテリハヤブソテツという名称で分けられている。従って本種は京都府自然環境目録にあるツヤナシヤブソテツ(Cyrtomium sp.)に該当するものと思われる。葉身の色は黄緑色~緑色で頂羽片がある。側羽片は長楕円形で鎌状に反り、10~20対(あるいはそれ以上)つく。辺縁は小さく波打ち、細い鋸歯があり、先端にも鋸歯がある。ソーラス(胞子嚢群)は円形で、包膜は灰白色。羽片全体に散在する。




ヤブソテツ ヤブソテツ
低山の林縁に生えるヤブソテツ  2015年12月  亀岡市 葉柄基部の鱗片  2015年12月  亀岡市
ヤブソテツ ヤブソテツ
包膜は灰白色 2015年12月  亀岡市 側羽片の先端  2015年11月  南丹市
ヤブソテツ ヤブソテツ
側羽片の基部  2015年3月  京丹波町 葉柄基部の鱗片  2015年3月  京丹波町
ヤブソテツ ヤブソテツ
側羽片には耳片がつく  2013年12月  南丹市 側羽片の数は多い  2013年12月  南丹市
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