タカサゴユリ

 ユリ科ユリ属の多年草(学名:Lilium formosanum)

 台湾原産の帰化植物で、宮城、福島以南の本州、四国、九州・沖縄で野生化している。地下に鱗茎があり、茎は直立して草丈20~150cmほど。葉は線形で幅約1cmと細く、密につく。日本のユリ属の植物にあっては開花は遅い方で、晩夏から初秋にかけて花をつける。花は花弁が6枚のラッパ型で、花弁の内側は白く、外側には淡紅紫色の筋が入るものが多い。種子で繁殖し、あまり生育環境を選ばない。種子は発芽した1年目から花をつけるため、日本産のユリに較べ繁殖力は非常に強い。(結実率、発芽率共に優れている)  口丹波では道路法面などで見かけることが多いが、日当たりの良し悪しに関わりなく生えている。また本種とテッポウユリを交雑させた園芸品種のシンテッポウユリも繁殖力が強く、山地から平地、民家の庭にまで勢力を広めている。


 花期は8月-9月頃。


タカサゴユリ タカサゴユリ
2011年8月  南丹市 2011年8月  南丹市
タカサゴユリ
2011年8月  南丹市
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