シロバナネコノメソウ
ユキノシタ科ネコノメソウ属の多年草(学名:Chrysosplenium album) 近畿地方以西の本州、四国、九州の山地に分布。 山野草に興味を持ち始めて以来、本種は憧れの野草の1つだった。そんなシロバナネコノメソウは意外と身近な谷で見つかった。自生地は渓流の畔から水際で、近くにあったニッコウネコノメやヤマネコノメソウよりも更に水に近い場所だった。本種は小さな渓流の両岸に群生していた。(南丹市) 葉は対生し、葉と茎には毛が生えている。白い萼片は大きくて花弁のようで花らしく見える。ネコノメソウ属の中には花よりも苞葉が目立つものがいくつかあるが、本種のチャームポイントはやはりこの白い花だろう。京都府には変種のハナネコノメソウも自生していて、その中間的なものまで見られるそうだ。区別点は茎の毛の密度と萼片の先が鋭角(シロバナネコノメソウ)か鈍角(ハナネコノメソウ)かだと言われるが、それでも判断は難しい。下の画像で、南丹市に自生しているものは、萼が鈍角のように見える。しかしここではシロバナネコノメソウとしておくことにした。 花期は3月-4月頃。 |