ニオイタチツボスミレ

 スミレ科スミレ属の多年草(学名:Viola obtusa)

 全国に分布する有茎種のスミレ。口丹波地域では山間部の棚田の畦など、陽当たりが良く、定期的に草刈が行われるような場所に生育する。花期の本種は有茎種でありながら茎はのびず、無茎種のように根元から葉や花が出る。茎は花が終わってからのび始める。花期の葉は卵形で先端は鈍頭、基部は心形をし、花後に茎につく葉は長卵形~広披針形になり、ナガバノタチツボスミレに似る。花は直径2cmほどの中輪。色は濃紫色~濃紅紫色で、他のタチツボスミレ類よりも鮮やかで、花の中央は白く抜け、コントラストがはっきりとしている。また花柄には短毛が密生し、他のタチツボスミレ類と区別するポイントとなる。花には優しい芳香がある。

 花期は4月-5月頃。


ニオイタチツボスミレ ニオイタチツボスミレ
果実  2016年5月  南丹市 果実  2016年5月  南丹市
ニオイタチツボスミレ ニオイタチツボスミレ
花期の花や葉は根生している  2015年4月  京丹波町 花は中輪で鮮やか  2015年4月  京丹波町
ニオイタチツボスミレ ニオイタチツボスミレ
花の中央ははっきりと白く抜ける  2015年4月  京丹波町 ニオイタチツボスミレの距  2015年4月  京丹波町
ニオイタチツボスミレ ニオイタチツボスミレ
花柄に短毛が生えている  2015年4月  京丹波町 葉は卵形で鈍頭  2015年4月  京丹波町
色変わり品種
ニオイタチツボスミレ ニオイタチツボスミレ
紅色が強く出た花  2016年4月  南丹市 紅色が強く出た花  2016年4月  南丹市
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