キツリフネ

 ツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草(学名:Impatiens noli-tangere)

 北海道、本州、四国、九州の山地の湿潤な渓流沿いなど日陰に生えるツリフネソウの仲間。ツリフネソウは葉腋から花茎を上にのばし、葉より上に花をつけるが、本種は葉の下にぶら下がるようにつく。草丈は80cmほどにもなるようだが、60cm以下のものが多いのではないかと思う。葉は単葉で互生し、長楕円形~卵状楕円形で短い葉柄と鋸歯がある。茎は直立して枝も出すが、弱々しい感じで、葉の基部での字に曲がりカクカクしている。花は葉腋から細い花茎を最初は上向きにのばし、開花する頃には下を向いている。そのため約3cmほどの花は吊り下げられているように見える。花色は黄色で、赤褐色の小さな斑紋がそばかすのように入る。花の後部の距(萼)はツリフネソウのように強く巻かない。花期の初期には閉鎖花が多く見られる。果実が熟すると、果苞は外部からの僅かな刺激によってもはじけて、種子が周囲に飛散する。そのため自生地では群生していることが多い。


 花期は6月-8月頃。


キツリフネ キツリフネ
2013年7月  京丹波町 2013年7月  京丹波町
キツリフネ キツリフネ
2013年7月  京丹波町 2013年7月  京丹波町
キツリフネ キツリフネ
2013年7月  京丹波町 閉鎖花 2013年7月  京丹波町
キツリフネ キツリフネ
果苞   2013年7月  京丹波町 2013年7月  京丹波町
キツリフネ キツリフネ
2013年7月  京丹波町 2013年7月  京丹波町
キツリフネ(動画)
2018年7月  右京区京北
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