イブキトリカブト

 キンポウゲ科トリカブト属の多年草(学名:Aconitum japonicam var. ibukiense)

 ヤマトリカブトとして作成していたページをキタヤマブシに改訂し(2018年11月22日)、その後キタヤマブシはイブキトリカブトと同種とされたため、イブキトリカブトに改訂(2021年10月26日)しました。
 草丈50~100cmあるいはそれ以上。葉は互生し、手のひらのような形に5中裂し裂片には卵形の粗い鋸歯がある。(葉の形には変異も見られる)葉柄に屈毛(曲がった毛)が生え、葉は両面の脈上に屈毛が生えている。茎は上部で少し分枝し、茎頂や葉腋から散房花序を出し、青紫色の花を多数つける。花柄の長さは2~4cm。花柄には屈毛が生えている。花は花弁に見えるのは萼片で、兜のような形をした頂萼片1個、側萼片2個、下萼片2個があり、外面や縁だけでなく内面にも毛が生えているのが特徴。雄しべ多数、雌しべは3個。雄しべの花糸や雌しべの花柱は無毛。果実は袋果で、上向きにつき先端に尖った突起がある。

 花期は8-10月頃。

 2015年版京都府自然環境目録に記載さてたトリカブト属は6種あったが、現在キタヤマブシはイブキトリカブトに、サンインヤマトリカブトはタンナトリカブトに含まれるようになり4種となっている。

 ヤマトリカブト(A.japonicam var. montanum) 茎は斜上して上部で少し枝を分ける。茎葉は3~5深裂し裂片の縁に披針形~卵状披針形欠刻状の鋸歯がある。葉柄や葉身葉脈上に屈毛が生える。花柄は2~4cmで屈毛有り。花の外面に屈毛があり内面も有毛。雄しべ有毛。雌しべは無毛。

 タンナトリカブト(A.napiforme var. napiforme) 茎は直立または斜上し分枝しない。茎に屈毛が生える。茎葉は3全裂し側小葉は2中~深裂する。葉柄に屈毛有り。葉脈上の毛はあるか、または無い。花柄は2~3cmで屈毛有り。花の外面に屈毛有り。雄しべと雌しべは無毛。

 サンヨウブシ(A. sanyoense) 茎は上部で曲がるか傾き分枝しない。茎は無毛。茎葉は7中裂し裂片はさらに浅裂し卵形の粗い鋸歯がある。葉脈上は無毛か僅かに毛が生える程度。葉柄は無毛。花柄は4~8cmで無毛。花の外面にほとんど毛が生えない。雄しべは無毛(稀に有毛)。雌しべは通常3個で稀に5個。無毛(稀に有毛)



キタヤマブシ キタヤマブシ
2014年6月  南丹市 2014年6月  南丹市
キタヤマブシ キタヤマブシの花序
2013年10月  南丹市 2013年10月  南丹市
キタヤマブシ キタヤマブシの花
2013年10月  南丹市 2013年10月  南丹市
キタヤマブシ キタヤマブシの花の内部
2013年10月  南丹市 2013年10月  南丹市
キタヤマブシの果実 キタヤマブシの葉
2013年10月  南丹市 2013年10月  南丹市
キタヤマブシの葉 キタヤマブシの葉
2013年10月  南丹市 2013年10月  南丹市
キタヤマブシの果実 キタヤマブシの花柄
果実は袋果で先に突起がある   2013年10月  南丹市 花(果)柄には毛が生えている   2013年10月  南丹市
イブキトリカブト(動画)
2021年 南丹市および京都市左京区
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