ケイリュウタチツボスミレ

 スミレ科スミレ属の多年草(学名:Viola grypoceras var. ripensis)

 タチツボスミレの変種。本州、四国に分布(今後の調査で広がる可能性有り)。河川中・上流域の岩場の、増水すれば冠水してしまうような場所に生えている。そうした環境に適応するように分化した植物は「渓流沿い植物」と定義されていて、キク科のセンボンギクなどもそれに当てはまる。母種のタチツボスミレと比較すると全体に小型で、花期はやや短い。花の色は淡青紫色で直径12~18㎜ほど。花弁は細く上弁と側弁は隙間があるものが多く、距は白っぽい。花期の葉の表面は無毛でやや光沢があり、葉身基部は浅い心形~切形が多く、花後の果実期の茎葉は卵状披針形となる。

※種子は播種後約2~3週間でほぼ100%発芽するようですが、育成は困難なようです。

 花期は4月上旬-5月上旬頃。



ケイリュウタチツボスミレ ケイリュウタチツボスミレ
河川岸の岩壁で多数見られた  2020年4月  (綾部市) 岩の隙間に根を張っている  2020年4月  (綾部市)
ケイリュウタチツボスミレ ケイリュウタチツボスミレ
花弁は幅の狭いものが多い  2020年4月  (綾部市) 花期の葉  2020年4月  (綾部市)
ケイリュウタチツボスミレ(動画)
2020年4月  (綾部市)
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