カラスウリ

 ウリ科カラスウリ属の多年草(学名:Trichosanthes cucumeroides)

 東北地方南部以西の本州、四国、九州に分布するツル性植物。長さは3~6mにも及ぶ。明るい林縁などに生え、草地では他の草を覆い尽くすほどに平面的に広がり、高木に巻きつくものは高くのびる。最近では害獣防止柵にヤマノイモなどと一緒に絡み付いているものもよく見かける。私が子供の頃に教わった名前はカラスノマクラで、別名として通じるようだ。葉は互生して幅広で浅く3裂したものが多く、各裂片の縁は鋸歯となっている。花は夜間に咲き、日の出前にしぼんでしまう。花色は白色で花弁の縁は糸状の裂片が長く無数にのびていて、花を中心にレースを広げたように見え美しい。花後にできる果実は最初は淡緑色で淡黄色の縦の筋が走っているが、熟すと濃い橙色または赤色となり美しく、生け花などにもよく利用されている。口丹波地域には他にキカラスウリも自生している。


 花期は7月-9月頃。


カラスウリ カラスウリ
地下には太い塊根がある  2015年5月  南丹市 塊根と根  2015年5月  南丹市
カラスウリ カラスウリ
2014年12月  南丹市 2014年12月  南丹市
カラスウリ カラスウリ
果実の中  2014年12月  南丹市 種子は独特な形をしている  2014年12月  南丹市
カラスウリ カラスウリ
2013年8月  南丹市 2013年8月  南丹市
カラスウリ カラスウリ
2013年8月  南丹市 2013年8月  亀岡市
カラスウリ カラスウリ
2013年8月  亀岡市 2013年8月  亀岡市
カラスウリ カラスウリ
2013年8月  亀岡市 2013年8月  亀岡市
カラスウリ カラスウリ
2010年12月  亀岡市 2010年12月  亀岡市
カラスウリ カラスウリ
2010年11月  亀岡市 2009年12月  右京区嵯峨水尾
変な葉のカラスウリ
 以下のカラスウリは葉が掌状に裂け、花を見るまではモミジカラスウリだと思っていた。しかし咲いた花はレース部分が長く、普通のカラスウリの花だった。このような変異はキカラスウリでも見られるようで、葉だけで種を同定するのは難しい。以下のカラスウリはどれも雄株だったため、種子の形までは確認できていない。
変な葉のカラスウリ 変な葉のカラスウリ
変わり葉のカラスウリ  2015年7月  南丹市 掌状に裂けたカラスウリの葉  2015年7月  南丹市
変な葉のカラスウリ 変な葉のカラスウリ
変わり葉のカラスウリの花  2015年7月  南丹市 変わり葉のカラスウリ  2015年7月  亀岡市
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