イヌセンブリ

 リンドウ科センブリ属の1年草または越年草(学名:Swertia diluta var. tosaensis)

 本州、四国、九州に分布。湿地周辺に生えるが全国的に数は少ない。口丹波地域では山間部の棚田の畦のように、陽当たりが良く定期的に草刈が行われる場所で見られる。茎は直立または斜上し草丈5~35cm。茎の下部で分枝する。葉は対生し、茎の下部の葉は長楕円状披針形をしている。葉の縁は全縁。花は茎頂に柄を出して付き、花色は白色。花冠は5裂して裂片には紫色の筋が入る。花冠の基部には白色の長い毛が生える。また裂片の幅は同属のセンブリよりも広い。
 センブリのような強い苦みが無く、薬用にならないためイヌセンブリと名前が付けられた。草木の名前でイヌと付くのは「役立たず」を意味することが多い。
 京都府絶滅危惧種。環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)。近畿レッドデータブック絶滅危惧種Cにランクされている。


 花期は10-11月頃。


イヌセンブリ イヌセンブリ
花は少し紫色を帯びる  2015年11月  南丹市 花後の果実  2015年11月  南丹市
イヌセンブリ イヌセンブリ
花後の果実  2015年11月  南丹市 弾けた果実  2015年11月  南丹市
イヌセンブリ イヌセンブリ
開花直前のツボミ  2015年10月  南丹市 開花するイヌセンブリ  2015年10月  南丹市
イヌセンブリ イヌセンブリ
花は茎や枝先につく  2015年10月  南丹市 花冠の基部に毛が多い  2015年10月  南丹市
イヌセンブリ イヌセンブリ
花冠や萼の裂片幅はセンブリより広い  2015年10月  南丹市 茎と葉  茎の断面は四角形  2015年10月  南丹市
イヌセンブリ(動画)
2017年10月  南丹市
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