ヤマルリソウの育成記録



 ヤマルリソウは山地のやや湿った日陰に自生しています。育成は容易な山野草の1つですが、特に夏場は終日日光が当たるような場所には置かないように注意します。庭植えの場合は他の植物(広葉樹など)の根元付近で、日陰になる場所に植えるようにし、土の乾燥に注意します。また室内での栽培にも適しています。
 灌水は土の表面が乾いていたら、たっぷりと水を与えます。夏場は日照・気温によって朝夕2回与えた方がよい日もあります。肥料は土に腐葉土が混じっていれば秋に少量の固形肥料を置肥する程度で構いません。また用土は特に選びません。市販の鹿沼土や赤玉土を混ぜたもので大丈夫ですが、粒の小さいものの方がいいでしょう。私は小粒の赤玉土と桐生砂を適当に混ぜて、冬に山で集めた枯葉を少々混ぜたもので育てています。

 ここでは、植栽しているヤマルリソウのライフ・サイクルを紹介しています。 ヤマルリソウは常緑の草本です。
 1月中旬  昨年の葉が枯れました

 夏から冬にかけて大きくなっていた根生葉は、年を越したあたりから枯れ始めます。この時期には、既に新葉の準備が出来上がっています。
 3月上旬  新葉の展開。

 早春に新葉が展開します。左の画像のものでは消えていますが、この時期は昨年の大きな葉が、まだ残っていることがあります。
 3月上旬  花序がつくられていきます。

 新葉の生長とともにツボミもできてきます。この後ツボミのついた茎がのびて、花を次々と咲かせます。
 4月上旬  3月下旬から4月上旬にかけて開花します。

 個体差はありますが、我が家では3月から4月にかけて花が咲きます。この頃の葉は小さいので、花はよく目立ちます。
 4月中旬  開花期

 1株から数個の茎が出て、茎は分枝せず斜上または横に這い、先の方に花序を形成します。当然の話ですが、株は大きいほど多くの茎を出し、多くの花をつけます。
 12月中旬  巨大化した根生葉

 花後、根生葉は徐々に大きくなり、12月頃から次第に枯れていきます。しかし根元には翌年の葉がつくられています。
 
 冬も土が乾かないように注意します。特に晴れた日が続くような時には、1日1回朝夕のどちらかに水を与えるようにしています。山野草なので耐寒性は優れています。少々霜に当たっても枯れることはありませんが、葉が傷むことは十分考えられるので、できれば霜に当てないように注意します。積雪については特に問題はないと思っています。
 夏はできるだけ風通しの良い場所に置くようにします。涼しい山地に自生する植物なので、猛暑と蒸れには注意します。

  (サイト内リンク)自生地のヤマルリソウ

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(最終更新日 2016年1月5日)


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