オシャグジデンダの育成記録
ここでは、オシャグジデンダの育て方を紹介しています。(我流ですが・・・) 2013年1月に、南丹市の山間部で伐採され地上で雪に埋もれていたオシャグジデンダを拾って育てています。拾ったのは手のひらに乗るほどの一片のイチョウの樹皮に、数センチの茎と数枚の小さな葉がついていたものでした。野生のオシャグジデンダは沢や渓流近くの、空中湿度の高い場所に生える幹の太い大きな樹木に着生して生育しています。上手く育てる自信はありませんでしたが、チャレンジしてみると思っていた以上に育て易いシダ植物でした。 |
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2013年1月中旬 流木にセットしました。 枝打ちされ落下していたイチョウに着生して、まだ枯れていなかったオシャグジデンダを樹皮ごと持ち帰って、家にあった流木に貼り付けました。樹皮はグラグラしないようにステンビスで流木に固定してあります。 また流木は平らな板状のものだったので、植木鉢に載せ、ミヤマウズラを植栽しスギゴケで土を隠そうと試みました。ふかふかのコケから出た流木にオシャグジデンダが繁茂するというイメージだったのですが・・・・ |
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2013年9月下旬 夏になる前にスギゴケは見事に全滅してしまいました。室内に置いているので、これは予想していたことではありますが残念でした。そこで枯れたスギゴケと下に敷いていたミズゴケを取り除くと、こんな感じです。 しかしオシャグジデンダは新しい葉を出してくれたので、育てられるんじゃないかな? という気がしてきました。 |
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2013年9月下旬 ヤブコウジを植栽しました。 コケを取り除くと淋しくなったので、空いたスペースにヤブコウジを植栽しました。 イチョウの樹皮を固定しているビスの頭はまだ見えていますが、いずれコケなどで隠れるので問題はありません。 |
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2013年11月上旬 オシャグジデンダの葉は大人の葉になり、ヤブコウジの白かった実は赤く色づきました。ビスも目立たなくなりました。 |
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2013年11月上旬 もともとイチョウの樹皮についていたコケが、ゆっくりですが広がってきました。少しずついい雰囲気になりつつあります。 | |
2014年9月上旬 寄せ植えのミヤマウズラが開花しています。この時期に、オシャグジデンダの葉は急速にのびてきます。 オシャグジデンダは冬緑性のシダで、夏には一旦葉が枯れます。しかし早い段階で次の葉は現れます。 |
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2014年9月上旬 新葉が生長しているところです。葉の色はまだ黄緑色をしています。 | |
2015年1月上旬 ほとんどの葉は成熟し、葉の裏面にはソーラス(胞子嚢群)ができています。見づらいですが画像のほぼ中央部の葉が黄色く変色しているのは、胞子が落ちているためです。 |
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2015年1月上旬 葉の裏面のソーラス 葉裏にはソーラスがびっしりとできていて、どんどんと胞子を散らします。この胞子が仮に庭の樹木などに着地しても、生育環境が違うために、ほぼ100%発芽することはないでしょう。 |
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1年を通じて室内で育てています。直射日光を避け、建物1階の北向きの窓際に置き、冬以外の季節は網戸越しに風が入るようにしています。着生植物なので多少は一時的な乾燥にも強いとは思いますが、365日ほぼ毎日1回は水を与えています。与える水の量は僅かで、茎の周辺が乾かない程度です。施肥は年に1度だけ、流木のくぼみやコケの上に、固形肥料をほんの少々置肥しますが、その時期は特に決めていません。年々出る葉の数が増えているので、順調に生育しているのだと思っています。 自生の環境から見て、オシャグジデンダは耐寒性には優れていますが、耐暑性はそれほどないだろうと感じます。また日陰で風通しの良い場所に置き、湿り気を絶やさなければ、栽培難度は普通程度でしょう。 (サイト内リンク)自生地のオシャグジデンダ(動画有り) (最終更新日 2017年11月29日) |
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