カキランの育成記録



 カキランは山間部の棚田の周辺や山麓の明るく湿った草地に生育するラン科の多年草です。地下茎が伸びて、地上茎をまばらに出し群生することもありますが、近年は草地の開発や園芸用に盗掘されることが多く、各地で数を減らしているみたいです。カキランを育成するのは特に難しくありません。鉢植えの場合、芽出しの春の間は陽当たりの良い場所で、用土の乾燥だけに注意を払います。開花が近づく5月中旬頃からは、強い陽射しを避けるために陰になる軒下などに移動させますが、チラチラと木漏れ日が当たるような木陰の方が適していると思います。移植は地上部が枯れる晩秋あたりが最適で、地下茎が大きく育っていれば、節2~3個単位でカットする株分けで殖やすことができます。ラン科植物の種子は、種子が落ちた土中にそれぞれの種に適したラン菌が存在しないと発芽しません。種子での増殖はふつう不可能と考えます。育成データは動画のエンディングに入れています。

 動画では、4月から7月までの期間で、萌芽、開花、結実、葉の展開などの記録を紹介しています。

(最終更新日 2018年12月30日)
カキランの根 カキランの移植
移植・根洗い後の根茎と根(2016年11月) 移植後 用土は赤玉土と桐生砂(2016年11月)
カキランの花 カキランの花
カキランの花(2018年6月) 初夏に開花します(2018年6月)
カキランの植栽例(動画) 春の芽出しから果実ができるまでの記録
 
 カキランは中栄養な湿地周辺の草地に生育し、乾燥した荒地などでは見られません。植栽する時には、夏の直射日光と高温に注意し、風通しの良い木陰などに置き、用土が乾かないよう潅水します。生長すると根茎が横に長く伸びるので、2~3年に1度は植替えを行います。根茎を2~3節残してカットすることで株分けできます。

 自生地のカキランはコチラでご覧いただけます。

 
  
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