カキラン
ラン科カキラン属の多年草(学名:Epipactis thunbergii) ほぼ全国に分布し、山地から平地の湿地周辺で、陽当たりの良い湿潤な草地に生育する。根茎は横に這い、白色の太い根を多数出す。草丈30~70cmほどになり、茎の基部近くは暗赤紫色を帯びる。葉は互生し、葉柄は無く、5~12cmほどの狭い卵形で、基部は茎を抱く。葉には脈沿いに明瞭なシワがある。花は茎の上部に多数つく。萼片の内面は黄色の長卵形で淡緑色を帯び先端は尖っている。側花弁は黄色(柿色)で、内面よりも外面の色がやや濃い。唇弁の内側には紅紫色と橙色の斑紋がある。唇弁の先端は矢印のように尖って見える。京都府内では開発や環境変化で生育の適地が減少し、加えて盗採に遭うなどして数が激減し、準絶滅危惧種にランクされている。 花期は6-7月頃。 |
草地にまとまって生えるカキラン 2017年7月 京丹波町 | 花は茎の上部につく 2017年7月 京丹波町 | ||
花の色は柿色 2017年7月 京丹波町 | 2017年7月 京丹波町 | ||
花 唇弁には紅紫色と橙色の斑紋がある 2017年7月 京丹波町 | 茎の下部は暗赤紫色を帯びる 2017年7月 京丹波町 | ||
葉の基部は茎を抱く 2017年7月 京丹波町 | 地下部分 2016年11月 植栽 | ||
カキラン(動画) | |||
2018年6月~7月 南丹市・京丹波町 | |||
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