アオネカズラ

 ウラボシ科アオネカズラ属の多年草

 東北地方南部以南の本州、四国、九州に分布。冬緑性のシダ植物で、夏に一時落葉する。灰緑色の根茎が長く岩上または樹幹を這い、長さ15~40cmの葉をまばらに出す。葉には細い柄があり、葉身は単葉状深裂し、表裏ともに細かい軟毛が密生している。ソーラス(胞子嚢群)は円形で中肋寄りにつき、胞子は冬から春にかけて熟す。京都府レッドデータ・ブック2015では絶滅寸前種にランクされ、南丹地域(口丹波地域)では絶滅とあり、以下の画像のアオネカズラは2017年に当地で管理人が再発見したもの。かつて亀岡市にて自生していたものは絶滅し、その子孫は同市の大本・花明山植物園に保護されている。
 本種はエゾデンダ属とは遠縁であることが判り、現在はアオネカズラ属として独立している。エゾデンダ属のオシャグジデンダと外見上はよく似ているが、本種の葉はやや厚みが感じられ、オシャグジデンダの葉の表面は殆ど無毛。


アオネカズラ アオネカズラ
岩上に生育するアオネカズラ  2017年12月  産地は非公開 葉の表面の膨らみはソーラスの位置  2017年12月  産地は非公開
アオネカズラ アオネカズラ
葉には軟毛が密生している  2017年12月  産地は非公開 根茎は太くて白っぽい  2017年12月  産地は非公開
アオネカズラ(動画)
2019年1月  産地は非公開
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