アギナシ

 オモダカ科オモダカ属の多年草(学名:Sagittaria aginashi)

 ほぼ全国に分布する抽水植物。葉は根生し、長い柄があり葉身は矢じり形。頂裂片よりも2個の側裂片の方が短い。側裂片の下端は丸みを帯びている。花茎は高さ30~80cmほどにのび、通常は葉より高くなる。花序には下部に雌花が数個3輪生し、上部に雄花が多数つく。花が終わる秋頃から葉腋にムカゴ状の小球茎を多数つける。
 よく似たオモダカは小球茎をつけず、地下茎をのばして先端に塊茎をつくる。オモダカの葉は普通頂裂片よりも側裂片の方が長く、側裂片の下端は鋭く尖っている。また花は葉より低い位置で咲くことが多い。
 本種は全国的に希少植物で、環境省のレッドデータ・ブックで準絶滅危惧(NT)、京都府では絶滅危惧種にランクされていて、口丹波地域でも山間部の湧水で常に水が溜まった放棄水田で僅かに生育が確認できる程度。


 花期は7-10月頃。


アギナシのムカゴ アギナシの花
花後 葉腋にムカゴ状の小球茎を多数つくる  2017年9月 南丹市 花序 下部に雌花がつき 上部に雄花がつく  2017年8月 南丹市
アギナシの花 アギナシの若い果実
雄花 花弁は普通3個 葯は黄色  2017年8月 南丹市 若い果実  2017年8月 南丹市
アギナシの葉 アギナシ
アギナシの葉  2017年8月 南丹市 全長80cmあった 花は葉よりも高い位置で咲く  2017年8月 南丹市
アギナシの葉 アギナシの葉
側裂片の先端は丸い  2017年8月 南丹市 側裂片の先端  2017年8月 南丹市
アギナシ動画)
2018年8月~2019年8月  南丹市
 ユーチューブのアカウントをお持ちの方へ
再生中の動画の右下隅に出ている小さな「ネコ」の画像をクリックするとyatagarasuチャンネルのチャンネル登録ができます。チャンネル登録していただけると大変励みになります。
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)





inserted by FC2 system