ユキワリイチゲ
キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草(学名:Anemone keiskeana) 近畿地方以西の本州、四国、九州に分布。日本固有種。別名をウラベニイチゲという。口丹波地域では平地の道端や河川近くに生育し、日陰~半日陰地で見られるが稀な野草。草丈は15cm前後。地下茎で増殖し、自生地では普通群生する。イチリンソウやニリンソウは早春に芽を出すが、本種は秋に葉を出して3月上旬頃から開花し始める。花後、初夏には地上部が枯れて姿を消す。根生葉は3裂して裂片は卵状菱形で、全体的には三角形に見える。葉の縁は不揃いな鋸歯になり、葉の裏面は紫色をしている。春の葉はくすんだ色をして黄ばんだ斑模様まであるので、枯れ葉の中では保護色のようで探すのが難しい。茎につく葉は3枚輪生し、茎頂に花を1個つける。花は白色で淡紫色を帯びて美しい。10~20枚の花弁に見えるものはすべて萼片で花弁は無い。京都府RDBでは10年以上前から準絶滅危惧種にランクされている。 本種の花期は早春だが、秋に展葉するため暖冬の年には1月に花をつけることもある。 花期は3月頃。 |
不時開花 2016年1月上旬 京丹波町 | 不時開花 2016年1月上旬 京丹波町 | ||
群生地のユキワリイチゲ 2015年3月 京丹波町 | 開花直前 2015年3月 京丹波町 | ||
淡紫色を帯びた花は美しい 2015年3月 京丹波町 | 日光を受けて開花する 2015年3月 京丹波町 | ||
地下茎で増え群落をつくる 2015年2月 京丹波町 | 標準的は葉 2015年2月 京丹波町 | ||
2015年2月 京丹波町 | 茎葉の上に花茎が出て花を1個つける 2015年2月 京丹波町 | ||
2015年2月 京丹波町 | 開花間近 2015年2月 京丹波町 | ||
日が差さないと開花しないことが多い 2015年2月 京丹波町 | 花茎には毛が生えている 2015年2月 京丹波町 | ||
葉の裏面は紫色 2015年2月 京丹波町 | 地下茎は太く横にのびる 2015年2月 京丹波町 | ||
ユキワリイチゲ(動画) | |||
2017年3月 京丹波町 | |||
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