ヨウシュヤマゴボウ
ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草(学名:Phytolacca americana) ヨウシュは洋種のことで、北米原産の帰化植物。明治時代の初め頃に渡来したようで、今ではほぼ全国の平地や丘陵地で見られる。 草丈2mにもなる大型の雑草で、空き地や野原などでは群生していることもある。20~30cmほどある葉は互生し、最初の頃は緑色をしているが、徐々に赤味を帯びてくる。よく分枝し、茎の先の方の葉腋から花序を出して白色ないしは淡紅色の小さな花を穂状につける。花の間、花序は上向きまたは斜め上を向いているが、花後に果実が膨らんでくるに従い下垂する。果実は秋に黒く熟して、潰すとインクのような果汁が出る。 本種は有毒植物だが、ヒヨドリなどはこの果実をよく啄むようだ。毒性の強い種子は消化せずに排泄するので、特に問題はないようで、全草の中で、果実の毒性を最も弱めているのは、本種の繁栄のための戦略のように思える。 花期は6月-9月頃。 |
2013年6月 南丹市 | 2013年6月 南丹市 |
2013年6月 南丹市 | 2013年6月 南丹市 |
2013年4月 南丹市 | 2013年3月 亀岡市 |
2010年8月 南丹市 | 2010年8月 南丹市 |
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