ヨシノアザミ

 キク科アザミ属の多年草(学名:Cirsium nipponicum var. yoshinoi)

 近畿、中国地方の山地に生え、ナンブアザミの変種と言われている。口丹波地方で秋に咲くアザミの仲間では、最も普通に見られるものの1つで、日当たりの良い場所では背は高くのび、2mを超えるものも見られる。葉は羽状に深裂し、縁には鋭い棘があり、刺さるとかなり痛い。春に見られるロゼット状の根生葉には白い斑入りのものが多く、中には茎葉にも白い斑が入っているものも見られる。葉腋から多くの枝を出し、先端に頭花をつける。総苞にはクモ毛が巻き、よく粘る。総苞片は開出し先端に小さな棘がある。頭花の色は淡紅紫色で、色の濃淡には若干の個体差がある。
 口丹波にはよく似たオハラメアザミが自生していて、オハラメアザミの総苞片には棘がなく、開出しないという特徴がある。またヒメアザミには、葉の基部が茎を抱く特徴がある。

 花期は9月-11月頃。


ヨシノアザミ ヨシノアザミ
ヒヨドリソウと一緒に生えていた   2013年10月  京丹波町 2013年10月  京丹波町
ヨシノアザミ ヨシノアザミ
総苞片は開出している   2013年10月  京丹波町 総苞片がそり返っている  2013年10月  京丹波町
ヨシノアザミ ヨシノアザミ
総苞はクモ毛が生えて粘つく   2013年9月  京丹波町 2013年9月  京丹波町
ヨシノアザミ ヨシノアザミ
2013年8月  南丹市 総苞片の先端に棘がある  2013年8月  南丹市
ヨシノアザミ ヨシノアザミ
2012年11月  右京区京北 2012年11月  右京区京北
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)




inserted by FC2 system