ヤマヤブソテツ

 オシダ科ヤブソテツ属の多年草

 常緑のシダ植物。本州、四国、九州に分布し、口丹波地域では山間部の林縁や集落周辺の石垣などでごく普通に見られる。葉は単葉状複葉で、葉柄の基部には茶色~黒褐色をした長楕円状披針形の鱗片が密につく。葉には艶がなく、黄緑色をしたものが多い。1枚の葉につく側羽片は普通15対以内で、1個の幅は広く、鎌状に反り、先端は細く縁に鋸歯がある。側羽片の基部はくさび形~切形で、耳状突起がつく。葉には頂羽片がつき、頂羽片の大きさは個体によって大小のばらつきがある。ソーラス(胞子嚢群)は円形で、辺縁近くからつく。
 ヤマヤブソテツの広葉タイプのものはヒロハヤブソテツに似るが、右辺基部上側の耳状突起の有無で区別できる。




ヤマヤブソテツ ヤマヤブソテツ
2015年4月  右京区京北 若葉  2015年4月  京丹波町
ヤマヤブソテツ ヤマヤブソテツ
フィドルヘッド  2015年4月  京丹波町 側羽片には短い柄があり、耳状突起もある  2015年3月  京丹波町
ヤマヤブソテツ ヤマヤブソテツ
葉柄基部の鱗片  2015年3月  京丹波町 ソーラスは辺縁近くからつく  2015年3月  京丹波町
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