ヤマトミクリ

 ガマ科ミクリ属の多年草(学名:Sparganium fallax)

 本州、四国、九州の湖沼や河川に生える単子葉類の多年草。口丹波ではナガエミクリの自生は聞き及んでいるが、本種については不明。自然度の高い溜池や沼などの浅い水域に生育することが多く、流水域では稀なミクリ。草丈は50~100cm程度で、花茎は分枝しない。雌性頭花の花序は有柄だが、花茎と合着して腋上性となる。自生地では地下茎で増殖し群落を形成している。

 下の画像にあるように、最下の雌性頭花の花序に柄がのびていたため、最初は本種のことをナガエミクリとしていたが、「西宮の湿生・水生植物」管理人のマツモムシ06様より『最下の雌性頭花の柄が苞葉の基部から出ず、途中まで主軸と合着している点。またそれ以外の雌性頭花も主軸と合着しているため、苞葉向軸側基部に頭花が位置していない点。さらに抽水状態のナガエミクリは、冬季に地上部が枯れる点』のご指摘をいただき、ヤマトミクリと改訂しました。マツモムシ06様、ご指摘下さり感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 京都府RDB絶滅危惧種、環境省RDB絶滅危惧Ⅱ類(VU)。

 花期は6月-9月頃。


ヤマトミクリ ヤマトミクリ
2014年6月下旬  右京区京北 雄性花序   2014年6月下旬  右京区京北
ヤマトミクリ ヤマトミクリ
雌性頭花の花序   2014年6月下旬  右京区京北 雌性花序   2014年6月下旬  右京区京北
ヤマトミクリ ヤマトミクリ
雌性頭花の花序   2014年6月下旬  右京区京北 最下の1個に柄を出すものがあった   2014年6月下旬  右京区京北
ヤマトミクリ ヤマトミクリ
2014年6月上旬  右京区京北 2014年6月上旬  右京区京北
ヤマトミクリ ヤマトミクリ
2014年6月上旬  右京区京北 この状態で越冬していた   2014年3月  右京区京北
ヤマトミクリ ヤマトミクリ
2014年3月  右京区京北 越冬中の水中葉   2014年3月  右京区京北
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