ヤマカシュウ

 サルトリイバラ科シオデ属の落葉半低木(学名:Smilax sieboldii)

 本州、四国、九州に分布。口丹波地域では南丹市、京丹波町、右京区京北で自生を確認。雌雄異株。別名ヤマガシュウ、サイカチバラ。山地の林縁や林道沿い、礫の崩落地などに生え、蛇紋岩、石灰岩地帯に多いと言われるツル性植物。京都府内では情報が少なく、極めて稀なものと考えられている。葉は卵形で大きなものは長さ12cmほど。葉には5脈あり両面無毛で光沢がある。巻きひげは葉の基部につく托葉が変化したもので各2本出る。茎には稜が多数あり、普通鋭い棘がある。花序は散形で淡緑色の小さな花を多くつけ、花被片は長楕円形、斜開または平開して先端は外曲する。果実は液果で熟すと紫黒色になる。京都府レッドデータブックでは準絶滅危惧種。


 花期は5-6月頃。



ヤマカシュウ ヤマカシュウ
林縁に生えるフユザンショウ  2015年12月  南丹市 果実  2015年11月  南丹市
ヤマカシュウ ヤマカシュウ
枝をのばすヤマカシュウ  2015年10月  右京区京北 巻きひげは托葉が変化したもので葉腋から2本出る  2015年10月  右京区京北
ヤマカシュウ ヤマカシュウ
枝の棘  2015年10月  右京区京北 果実  2015年10月  右京区京北
ヤマカシュウ ヤマカシュウ
果実  2015年10月  右京区京北 花  2015年5月  南丹市
ヤマカシュウ ヤマカシュウ
枝  2015年5月  南丹市 葉には5脈ある  2015年5月  南丹市
ヤマカシュウ ヤマカシュウ
葉の表面  2015年5月  南丹市 葉の裏面  2015年5月  南丹市
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