ヤマグルマ

 ヤマグルマ科ヤマグルマ属の常緑高木(学名:Trochodendron aralioides)

 山形県以南の本州、四国、九州に分布。口丹波地域では深山の谷筋の岩壁などに生育している。樹皮を加工してトリモチをつくるところから別名をトリモチノキという。樹高は20mに達するものもある。樹皮は灰褐色。葉は単葉で互生するが、枝先に集まり輪生しているように見える。葉には長い葉柄があり、葉身は広倒卵形~狭倒卵形で長さは10cm前後。葉の上部に鋸歯があり、先端は尾状にのびて尖っている。葉は厚く、表面は濃緑色で光沢がある。枝先に総状花序を出し、黄緑色の目立たない花を多数つける。花は萼も花弁も持たない。果実は集合袋果。
 ヤマグルマは1科1属1種の興味深い植物で、口丹波地域で本種が生育している岩場には、同所的にホンシャクナゲやヒカゲツツジも生育しており、それらの花と入れ替わるように本種の花期が始まる。


 花期は5-6月頃。



ヤマグルマ ヤマグルマ
岩壁に生えるヤマグルマ  2013年5月 南丹市 よく分枝する  2013年5月 南丹市
ヤマグルマ ヤマグルマ
葉には長い柄がある  2013年5月 南丹市 花には萼も花弁もない  2013年5月 南丹市
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