ヤブカンゾウ
ススキノキ科ワスレグサ属の多年草(学名:Hemelocallis fulva var. kwanso) 本州、四国、九州の山野で見られるヤブカンゾウは、中国原産の帰化植物で、口丹波でもノカンゾウと共に畦道などに自生している。ノカンゾウの花が一重咲きなのに対して本種は八重咲きなので、花期に両者を見分けることは容易い。花の色はノカンゾウに似て橙色をしているが、本種の方が少し濃いように思える。 花は咲くが結実はせず、専ら地下茎によって繁殖している。元々は人の手によって各地に広がったものと思われるが、山間部の谷筋から、明るい耕作地の畦などに広く野生化している。田畑が耕される時、千切れた根が様々な理由で散らばったのではないだろうか? 口丹波地域において、ワスレグサ属の植物としては他にゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が芦生に自生しているが、これは分布の西限であり、氷河期の生き残りと考えられているが、現状はシカの食害が深刻で保護活動が続いている。 ヤブカンゾウとノカンゾウの比較動画はコチラです。 花期は7月-8月頃。 |
新芽 2014年4月 京丹波町 | 2014年4月 京丹波町 |
2012年7月 南丹市 | 2012年7月 南丹市 |
2012年7月 南丹市 | ツボミ 2012年7月 南丹市 |
2012年7月 南丹市 | 花は雄しべが花弁化して八重咲となる 2010年7月 亀岡市 |
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