ツルマサキ

 ニシキギ科ニシキギ属の常緑ツル性樹木(学名:Euonymus fortunei)

 全国に分布。口丹波地域では山地の沢沿いや林縁などに生育している。ツル性の幹や枝から気根を出して、主に高木によじ登る。樹皮は暗褐色で、一年目の枝は緑色。葉は単葉で対生し、葉身は長さ2~6cmほどの楕円形~長楕円形。葉の縁に浅い鋸歯がある。幼木の葉の表面脈上には、白い斑が入っている。花は枝から出た集散花序に多数つき、花の色は黄緑色。花の直径は5mm程度で花弁は4個。果実は蒴果で5mmほどの球形をし、秋に熟すと4裂して中からオレンジ色の仮種皮に包まれた種子が現れる。種子はすぐには脱落せず、しばらく果実にくっついている。


 花期は6-7月頃。



ツルマサキ ツルマサキ
高木によじ登り枝葉を繁らすツルマサキ  2016年12月 右京区京北 熟して裂開した果実  2016年12月 右京区京北
ツルマサキ ツルマサキ
花序の柄は葉と葉の中間ぐらいから出ている  2016年12月 右京区京北 本年枝は緑色で白い皮目が多数つく  2016年12月 右京区京北
ツルマサキ ツルマサキ
葉の表面 縁は浅い鋸歯縁で小さく波打つ  2016年12月 右京区京北 葉の裏面は灰白色  2016年12月 右京区京北
ツルマサキ ツルマサキ
花序の柄  2016年12月 右京区京北 萼片は4個 果皮は淡紅紫色を帯びる  2016年12月 右京区京北
ツルマサキ ツルマサキ
仮種皮に包まれた果実は鮮やかなオレンジ色  2016年12月 右京区京北 裂開した果実  2016年12月 右京区京北
ツルマサキ ツルマサキ
多くの枝を出す  2014年11月 (京都市北区) 太い幹の樹皮  2014年11月 (京都市北区)
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)





inserted by FC2 system