ツリバナ

 ニシキギ科ニシキギ属の落葉低木(学名:Euonymus oxyphyllus)

 全国に分布し、口丹波地域では山地の谷沿いなどに多い落葉低木。樹高は2~5mほど。3m前後のものを最もよく見る。樹皮は灰褐色で皮目が目立つ。新枝は緑色。葉は対生し3~10mmの葉柄があり、葉身は卵形で両面無毛。長さ3~10cm、幅2~5cm。縁には細かく鋭い鋸歯がある。葉腋から集散花序を出し、花序は下垂して緑白色または淡紫褐色の花をつける。花の直径は8mm程度。花盤が発達する。花弁、雄しべ、萼片は5個。雌しべ1個。果実は球形の蒴果で、直径10mmほど。秋に熟して赤くなる。
 京都府内には本種よりも葉の大きいエゾツリバナも生育している。エゾツリバナは北海道、本州の日本海側山地に生育する。


 花期は5-6月頃。



ツリバナ ツリバナ
熟して果皮が開裂すると美しい  2015年9月  南丹市 果実  2015年9月  南丹市
ツリバナ ツリバナ
熟した果実 紙風船のような形をしている  2015年9月  南丹市 種子はすぐには落ちない  2015年9月  南丹市
ツリバナ ツリバナ
若い果実  2015年6月  南丹市 花はぶら下がるようにして咲く  2014年5月  右京区京北
ツリバナ ツリバナ
葉の表面  2014年5月  右京区京北 樹皮 皮目が目立っている  2014年5月  右京区京北
ツリバナ ツリバナ
ツボミ  2014年5月  右京区京北 花は淡色で目立たない  2014年5月  右京区京北
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