トウグミ

 グミ科グミ属の落葉低木(学名:Elaeagnus multiflora var. hortensis)

 北海道と近畿地方以北の本州に分布。ナツグミの変種で植栽されることも多い。口丹波地域では山地の谷沿いなどに生育している。樹高は2~4m程度。樹皮は黒褐色で古くなると割れ目が入る。葉は単葉で互生。楕円形~長楕円形。葉の表面に銀白色の星状毛が生えるが、果実期には脱落して無毛となる。葉の裏面には銀白色の鱗状毛が密生し、そこに赤褐色の鱗状毛がまばらに混じる。花の色は淡黄色。この仲間では比較的長い花柄があり、子房の上部にクビレがある。花には花弁は無く、花弁に見えるのは長さ10mm足らずの筒状の萼筒で、萼筒の先端は4裂している。果実は液果で、長さ15~20mmの楕円形。夏に赤く熟すと食べることができる。
 母種のナツグミは葉の表面の毛が鱗状毛で、京都府内には自生していない。


 花期は4-5月頃。


トウグミ トウグミ
樹形(画像中央の木)  2017年5月 右京区京北 樹皮  2017年5月 右京区京北
トウグミ トウグミ
葉は緑色  2017年5月 右京区京北 花柄は長い  2017年5月 右京区京北
トウグミ トウグミ
子房の先はクビレる  2017年5月 右京区京北 萼筒の先端は4裂する  2017年5月 右京区京北
トウグミ トウグミ
葉表面の星状毛  2017年5月 右京区京北 葉裏面の鱗状毛  2017年5月 右京区京北
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)





inserted by FC2 system