トウゴクシソバタツナミソウ

 シソ科タツナミソウ属の多年草(学名:Scutellaria abbreviata)

 本州の山地に生え、口丹波では低山の林縁や登山道脇などの、やや湿った場所に自生している。茎は直立して草丈は5~10cmほどのものが多いが、もう少し大きくなることがあるようだ。茎の断面は四角形で白い開出した毛が密生する。葉には柄があり、葉身は卵形で先は鈍頭。表面には毛が散生し、光線具合でビロード状に見える。特に日陰で生育するものでは、暗紫色の斑が入るものが多く美しい。そういった葉の裏面は、全体的に紫色を帯びている。花は紫色で、この属特有の立上がった姿の唇形花。
 よく似たものにシソバタツナミとホナガタツナミソウがあり、どちらも京都府に自生するが、シソバタツナミの茎の毛は短く上向きに曲がって生え、ホナガタツナミソウの毛は曲がって下向きに生える。


 花期は5月-6月頃。


トウゴクシソバタツナミソウ トウゴクシソバタツナミソウ
若い花  2015年5月  亀岡市 茎は直立して草丈は低い  2015年5月  亀岡市
トウゴクシソバタツナミソウ トウゴクシソバタツナミソウ
花序は長くのびない  2015年5月  亀岡市 2015年5月  亀岡市
トウゴクシソバタツナミソウ トウゴクシソバタツナミソウ
2015年5月  亀岡市 花にも毛が多く生えている  2015年5月  亀岡市
トウゴクシソバタツナミソウ トウゴクシソバタツナミソウ
2014年6月  亀岡市 2014年6月  亀岡市
トウゴクシソバタツナミソウ トウゴクシソバタツナミソウ
2014年6月  亀岡市 2014年6月  亀岡市
トウゴクシソバタツナミソウ トウゴクシソバタツナミソウ
葉の裏側は紫色が多い   2014年6月  亀岡市 茎の毛は開出している   2014年6月  亀岡市
トウゴクシソバタツナミ(動画)
2018年5月~6月  亀岡市・南丹市・京丹波町
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