トチノキ
ムクロジ科トチノキ属の落葉高木(学名:Aesculus turbinata) ほぼ全国に分布。口丹波地域では山間部の谷筋に多く、樹高は30m以上のものもあり、カツラとともに巨木群を形成している場所もある。樹皮は灰褐色~黒褐色で、古くなると大きく剥がれる。葉は対生し、10~20cmの葉柄の先に柄の無い小葉が5~7個掌状につく。小葉は倒卵状楕円形で縁には低い鋸歯がある。雌雄同株。枝先に円錐花序を上向きに出し、白色で基部に淡紅色の斑が入った花を多くつける。花序には雄花と両性花が一緒につく。花弁は4個、雄しべは7個。普通高所で咲くため花の詳細まで観察するのは難しいが、花序が大きいので遠くからでも開花は判る。果実は倒卵球形の蒴果で、熟すと3裂して大きな種子が現れる。種子は赤褐色で光沢があり、栃餅などの原料となり、灰汁抜きすると食すことができる。 花期は5-6月頃。 |
樹皮 2016年8月 南丹市 | 果実 2016年8月 右京区京北 |
花 赤い斑がよく目立つ 2016年5月 南丹市 | 花の終わり 花序の下部に若い果実ができている 2016年5月 南丹市 |
種子 2015年9月 京丹波町 | 樹形① 2015年5月 京丹波町 |
樹形② 2015年5月 京丹波町 | 樹形③ 2015年5月 京丹波町 |
小葉の先端は尾状に鋭く尖る 2015年5月 京丹波町 | 花序は枝の先端にできる 2015年5月 京丹波町 |
花序 2015年5月 京丹波町 | 花弁はそり返り雄しべがよく目立っている 2015年5月 京丹波町 |
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ) |