タツナミソウ

 シソ科タツナミソウ属の多年草(学名:Scutellaria indica)

 本州、四国、九州に分布。口丹波地域では山村の道端や山麓の草地に多い。茎には4稜あり断面は四角形。草丈10~40cm。(当地では30cmを超えるようなものはあまり見ない)茎には白い開出毛が多く白っぽく見えるが実際は赤味を帯びている。葉は対生し、両面に毛が生えている。葉は10~25mmほどの広卵形で縁に粗い鋸歯がある。葉の裏面には腺点がある。花は青紫色の唇形花で、花冠の長さは約20mm、基部でほぼ直角に曲がって直立する。花は茎頂に穂状につき、どの花も同じ方向を向いている。花の下唇は3裂し、内側に紫色の斑紋がある。花が終わると上下2個の萼片が閉じ、中で果実が成熟すると上唇が脱落する。果実は4分果。


 花期は5月-6月頃。 


タツナミソウ タツナミソウ
2017年5月  右京区京北 花は同じ方向を向いている  2017年5月  右京区京北
タツナミソウ タツナミソウ
茎には白い開出毛が密生する  2017年5月  右京区京北 葉の表面 毛が生えている2017年5月  右京区京北
タツナミソウ タツナミソウ
葉の裏面 黄色い腺点がある  2017年5月  右京区京北 群生していることが多い  2015年6月  右京区京北
タツナミソウ タツナミソウ
花は穂状につき下から咲き上がる  2015年6月  右京区京北 花は基部でほぼ直角に折れ曲がっている  2015年6月  右京区京北
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