タヌキマメ

 マメ科タヌキマメ属の1年草

 本州、四国、九州・沖縄に分布し、口丹波では自然度の高い丘陵地の水路のそばで、常に湿った土壌に自生している。茎は細くて硬く短い伏毛が生えている。直立して草丈20~80cmにもなり、マメ科の植物としてはとても個性的な草姿をしている。大きな株では茎の上部でよく枝を分ける。葉は互生し、線形で柄は無く先は尖る。葉の両面には毛が粗く生えている。茎や枝の先に総状花序を出し、青紫色の鮮やかな蝶形の花をつける。萼には長い毛が密生し、タヌキを連想した名付け親の気持ちは十分理解できる。花は1日花で、午後から開花することが多い。花後に萼は長くのびて、豆果を包み込む。 1年草だが室内などで冬越しさせると、春に1年目の茎から新しい枝を出すこともある。
 本種は京都府では希少種で、府のレッドデータ・ブック2015では絶滅危惧種にランクされている。


 花期は8月-10月頃。


タヌキマメ タヌキマメ
2013年9月  京丹波町 2013年9月  京丹波町
タヌキマメ タヌキマメ
草刈後で低く咲く本種   2013年9月  京丹波町 2013年9月  京丹波町
タヌキマメ タヌキマメ
2013年9月  京丹波町 2013年9月  京丹波町
タヌキマメ タヌキマメ
2013年9月  京丹波町 2013年9月  京丹波町
以下植栽
タヌキマメ タヌキマメ
葉の裏側   2013年9月  植栽 葉の表側   2013年9月  植栽
タヌキマメ タヌキマメ
2013年9月  植栽 上部でよく枝を分ける   2013年8月  植栽
タヌキマメ タヌキマメ
前年の茎から出た枝   2013年6月  植栽 豆果   2013年1月  植栽
タヌキマメ(動画)
2018年10月  京丹波町
 ユーチューブのアカウントをお持ちの方へ
再生中の動画の右下隅に出ている小さな「ネコ」の画像をクリックするとyatagarasuチャンネルのチャンネル登録ができます。チャンネル登録していただけると大変励みになります。
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)




inserted by FC2 system