タンゴワラビ

 イワデンダ科ノコギリシダ属の多年草

 常緑のシダ植物だが、口丹波地域のものは殆どのものが冬に枯れる。本州の北陸~近畿地方の主に日本海側で見られ、シロヤマシダに含める場合もあるが、京都府では形態変異の極端型として分けられている。基本種のシロヤマシダは府内では未発見種。山地の沢沿いの草地などに生える。葉柄基部の鱗片は黒褐色の披針形で早落性。冬にはついていないことがある。葉身は2回羽状深裂で、色は濃緑色で光沢がある。小羽片の基部は切形で、先端は鈍頭。ごく短い柄がある。最下羽片の柄の長さは、最下羽片の下側第一小羽片の幅の2倍あるいはそれ以上あるのが本種の特徴。ソーラス(胞子嚢群)は線形で、小羽片の中肋と辺縁の中間につく。京都府がタイプ産地で、府レッドデータブックで要注目種にランクされている。




タンゴワラビ タンゴワラビ
地上部は冬に枯れるものが多い  2016年1月  南丹市 冬に枯れないものもある  2016年1月  南丹市
タンゴワラビ タンゴワラビ
小型の葉  2016年1月  南丹市 葉柄基部の鱗片は落ちてなくなっていた  2016年1月  南丹市
タンゴワラビ タンゴワラビ
葉の表側中軸には溝がある  2016年1月  南丹市 最下羽片の柄が長いのが本種の特徴  2016年1月  南丹市
タンゴワラビ タンゴワラビ
羽片  2016年1月  南丹市 ソーラスは線形  2016年1月  南丹市
タンゴワラビ(動画)
2020年8月  (南丹市)
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