タムシバ

 モクレン科モクレン属の落葉小高木(学名:Magnolia salicifolia)

 本州、四国、九州の山地に生え、口丹波地域の山(低山)にも多く自生している。樹高は2~10mほど。樹皮は灰色~灰褐色。葉には10~15mmほどの葉柄があり、葉身は披針形~卵状披針形で互生する。縁は全縁。葉の裏面は白色を帯びる。花は早春に葉の展開に先立って咲く。花は白色で直径約10cm。芳香がある。花被片は9個で、外側の3個は小さく萼状。内側の6個は花弁状。雄しべと雌しべは多数あり、盛り上がった花床に螺旋状につく。果実は袋果が集まった集合果で秋に熟す。別名ニオイコブシ。
 よく似たコブシは花の直下に葉があり、本種には葉が無いことで区別できる。


 花期は3月-5月頃。


タムシバの新葉 タムシバの花被片
花後に展開する新葉   2018年4月  南丹市 3個の花被片は小さく萼状  2018年3月  南丹市
タムシバの花 タムシバのしべ
開花直後の花には有毛の芽鱗がついている  2018年3月  南丹市 雄しべと雌しべ  2017年4月  南丹市
花後のタムシバ タムシバの花
花後の花床  2017年4月  南丹市 雄しべは淡紅色を帯びている  2017年4月  南丹市
タムシバの花 タムシバ
2017年4月  南丹市 開花時期の樹形 枝を多く分ける   2016年4月  京丹波町
タムシバのツボミ タムシバのツボミ
花芽のキャップは白い毛が密生している   2013年3月  南丹市 開花寸前の花   2013年3月  南丹市
タムシバ(動画)
2018年3月 南丹市
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