シケシダ

 イワデンダ科オオシケシダ属の多年草

 夏緑性のシダ植物。本州、四国、九州に分布し、口丹波地域にも多い。平地から山地の半日陰で湿った場所に生え、漢字で書くと「湿気羊歯」となる。根茎は横に這い、葉は30~50cmほどの単葉状複葉で、葉柄と葉身はほぼ同長。中軸、羽軸などに短い毛が生えている。下部の羽片にはごく短い柄があり、上部では羽片基部が中軸に流れて小さな翼となる。ソーラス(胞子嚢群)は線形で、未熟な時期は包膜に包まれている。




シケシダ シケシダ
葉柄と葉身はほぼ同長  2015年7月  南丹市 下部の羽片には短い柄がある  2015年7月  南丹市
シケシダ シケシダ
上部羽片基部は中軸に流れ翼となる  2015年7月  南丹市 羽片の先端は細く狭まり鋭頭  2015年7月  南丹市
シケシダ シケシダ
線形のソーラスは中肋と辺縁の中間につく  2015年7月  南丹市 維管束は2本  2015年7月  南丹市
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