サワギキョウ
ミゾカクシ科ミゾカクシ属の多年草(学名:Lobelia sessilifolia Lamb.) 全国に分布。口丹波地域では山間部の湿地に生育している。茎は中空で無毛。分枝せず直立して、草丈50~100cmほどになる。葉は互生して螺旋状につく。葉は柄の無い披針形で、縁には細かい鋸歯がある。茎の上部に総状の花序をつけ、紫色の美しい花が咲く。花は長さが3cmほどで、花冠は横向きに2深裂、下向きに3中裂している。虫媒花で、最初雄しべは合着して花柱を取り囲み、花粉の放出が終わると柱頭が現れる。(雄性期と雌性期がある) 果実は蒴果。 大陸系遺存種で、有毒植物として知られ、全草にアルカロイドを含有すると言われている。そのためか自生地ではシカの食痕が見られなかった。しかし京都府内では湿地の開発や園芸目的での盗採などで数が減っていて、準絶滅危惧種にランクされている。 花期は8-10月頃。 |
山間湿地に生えるサワギキョウ 2016年10月 南丹市 | 茎と葉 葉の縁の鋸歯は細かい 2016年10月 南丹市 | ||
花序 2016年10月 南丹市 | 花は同じ方向を向いている 2016年10月 南丹市 | ||
花冠は左右に2深裂 下方に3中裂している 2016年10月 南丹市 | 萼は5裂し先端は鋭頭 2016年10月 南丹市 | ||
サワギキョウ(動画) | |||
2018年 南丹市 | |||
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