サルトリイバラ

 サルトリイバラ科シオデ属のツル性落葉半低木(学名:Smilax china)

 ほぼ全国の山野に生育し、口丹波地域では低山の山麓から山頂まで、ほぼ普通に見られる。枝に鉤状の刺がややまばらにあり、この刺と托葉が変化した巻きひげを使い、周囲にある基物をよじ登る。また基物が無い場合は草の茂みなどに覆いかぶさる。地下に肥大した根茎があり横に這う。茎は最初直立して出て、伸びて基物に当たると寄りかかるようにして生長する。葉は互生。無毛で表面に光沢がある。葉身は円形~楕円形。全縁で3脈が明瞭。巻きひげは一対。4月頃、新葉の展開とともに散形花序を出し、小さな花を多数つける。雌雄異株で花の色は雌雄とも淡黄緑色。花被片は6個。雄花の雄しべは6個あり、花被片は大きくそり返る。雌花の柱頭は3岐し、雄しべは退化している。果実は液果で晩秋に赤く熟し、翌年までついていることもよくある。


 花期は4-5月頃。



サルトリイバラ サルトリイバラの雄花
新葉と花序は同時に展開する  2013年4月  南丹市 雄花(雄株)  2017年5月  右京区京北
サルトリイバラの雌花 サルトリイバラの若い果実
雌花(雌株)  2019年5月  右京区京北 若い果実  2015年6月  南丹市
サルトリイバラの果実 サルトリイバラの根茎
熟した果実  2015年12月  南丹市 根茎  2013年3月  南丹市
サルトリイバラ(動画)
2020年4月  (右京区京北ほか)
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