サラシナショウマ

 キンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草(学名:Cimicifuga simplex)

 全国に分布し、山地の林縁や草地に生える大型の草本。草丈は150cmにも及ぶ。茎は直立して総状花序を長くのばす。花序枝は分枝して花序を数個つくる。花序は円柱形で長さは20cm以上にもなり、5~10mmの柄のある白色の花が多数つく。花序につく花には雄花と両性花があり、ほぼ一斉に開花するので大変美しい。最初花には萼や花弁がついているが、開花後すぐに脱落してしまう。茎葉は2~3回3出複葉で、小葉は卵形をして先端は鋭頭。両面に短毛が散生している。
 本種は相当標高が高い場所に生えているものと思っていたので、僅か標高300mほどの渓流沿いで見つけた時には驚いた。2013年版京都府レッドリストでは要注目種にランクされている。


 花期は9月-10月頃。


サラシナショウマ サラシナショウマ
熟した果実  2014年11月  南丹市 種子  2014年11月  南丹市
サラシナショウマ サラシナショウマ
種子には翼がある  2014年11月  南丹市 2014年10月  南丹市
サラシナショウマ サラシナショウマ
若い果実  2014年10月  南丹市 若い種子  2014年10月  南丹市
サラシナショウマ サラシナショウマ
谷間に生えるサラシナショウマ   2014年10月  南丹市 萼は淡紅紫色をしている   2014年10月  南丹市
サラシナショウマ サラシナショウマ
花序はブラシのようにも見える   2014年10月  南丹市 2014年10月  南丹市
サラシナショウマ サラシナショウマ
2014年10月  南丹市 2014年10月  南丹市
サラシナショウマ サラシナショウマ
葉は茎の下部に多い   2014年10月  南丹市 茎上部の葉   2014年10月  南丹市
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