サンインカンアオイ
ウマノスズクサ科カンアオイ属の多年草(学名:Asarum nipponicum var.saninense ) 本州の滋賀県から鳥取県にかけての日本海側に分布。口丹波では域内中北部山間部の林道脇などに自生している。葉柄の長さ(高さ)は10cm前後のものが多く、葉は卵形~卵状楕円形で鋭頭。卵状鉾形のものもある。基部は深い心形。葉の表面の脈上はやや窪んでいる。花は暗紫色のものが多いが、花色には変化がある。花弁に見えるものは萼裂片で、裂片は3個で平開して上部は反り返る。萼筒は筒状鐘形で、京都府内で普通に見られるミヤコアオイの萼筒は中程が細く狭まる点で区別できる。また葉はミヤコアオイより小型でスマートな印象を受ける。花期は晩秋から早春にかけてと長く、豪雪地帯に自生するため厳寒期は積雪の下にあり、そのためか5月頃でも花をつけているものもある。 花期は10~3月頃。 ※ カンアオイの仲間は非常に種類が多く種の同定は難しい。2002年版京都府自然環境目録に記載されていたアツミカンアオイは2015年版では消え、代わってサンインカンアオイが掲載されていた。アツミカンアオイは近畿南部に自生しを府北部に自生する日本海側要素のカンアオイをサンインカンアオイとする見解が出されているようだ。 |
2014年12月 (綾部市) | 2014年12月 (綾部市) | ||
花 2014年12月 (綾部市) | 花柄は短い 2014年12月 (綾部市) | ||
2014年12月 (綾部市) | 花は根元につく 2014年12月 (綾部市) | ||
花弁に見えるのは3裂した萼裂片 2014年12月 (綾部市) | 萼裂片は反り返る 2014年12月 (綾部市) | ||
葉の裏面 2014年12月 (綾部市) | 葉の裏では葉脈部分が膨らんでいる 2014年12月 (綾部市) | ||
2014年12月 南丹市 | 2014年12月 南丹市 | ||
若い株 2014年5月 (綾部市) | 2014年5月 (綾部市) | ||
2014年5月 (綾部市) | 春 潰れた花が残っていた 2014年5月 (綾部市) | ||
サンインカンアオイ(動画) | |||
2017年10月 南丹市 | |||
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