ラショウモンカズラ

 シソ科ラショウモンカズラ属の多年草(学名:Meehania urticifolia)

 本州、四国、九州の山地に自生する常緑の本種は、口丹波でも山地の渓流沿いに自生している。またあまり日当たりの良い場所は好まないようで、やや明るい木陰などに多い。
 小さな花が多い日本のシソ科植物の中にあって、本種の花は大きく、色も紫色で淡いものから濃いものまで色々あって美しい。しかしこの花が京都の羅生門で源氏の武将に切り落とされた鬼女の腕に似ているといって、ラショウモンカズラとなったということだが、「ホンマかいな?」と疑りたくなってしまう。群生地を見に行くと、青紫の花の中に、白に近い淡紅紫色の花が見つかることがある。
 花が咲いている間までは茎は直立しているが、花が終わると根元部分から新しい枝をのばす。この新しい枝は葡匐枝で、ツルを意味するカズラの名前はこの枝から付けられたものだということが判る。草丈は30cm程度だが、葡匐枝はもっと長く伸びて、葉が出る所らか根を下ろして増殖する。育成する場合はこれを株分けすることで、容易に増やすことが可能だ。(ラショウモンカズラの育て方はコチラです)


 花期は4月-6月頃。


ラショウモンカズラ ラショウモンカズラ
匍匐枝から出た子株  2014年3月  右京区京北 2014年3月  右京区京北
ラショウモンカズラ ラショウモンカズラ
花後にのびた匍匐枝  2013年8月  右京区京北 葉は対生し長い葉柄がある  2013年8月  右京区京北
ラショウモンカズラ ラショウモンカズラ
花は唇形花 下唇の中央裂片が一番大きい  2012年5月  南丹市 2012年5月  南丹市
ラショウモンカズラ ラショウモンカズラ
葉身は三角状心形 縁は鋸歯縁  2012年5月  南丹市 白に近い薄いピンクの花   2012年5月  京丹波町
ラショウモンカズラ ラショウモンカズラ
2012年5月  京丹波町 2012年5月  京丹波町
ラショウモンカズラ ラショウモンカズラ
2012年5月  右京区京北 2012年5月  右京区京北
ラショウモンカズラ(動画)
2020年  (右京区京北)
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