オシダ

 オシダ科オシダ属の多年草

 夏緑性のやや大型のシダ植物。北海道、本州、四国に分布し、口丹波地域では山地の陰湿な林床、斜面、岩場などで見られる。根茎は太く、葉を叢生する。葉は100cmを越えるものも多く、葉柄は葉身よりもかなり短い。葉柄基部には黄褐色~黒褐色の鱗片が密生する。葉身は細長い楕円状倒卵形で、2回羽状深裂~全裂。裂片先端は円頭で、表面は光沢があり、黄緑色~濃緑色をし、裏面は灰白緑色をしている。葉はやや薄い革質で、羽片の表面は脈部分が窪み、小脈は二叉している。ソーラス(胞子嚢群)は葉身の上部のみの羽片の中肋寄りにつく。




オシダ オシダ
岩壁に生えるオシダ  2015年11月  右京区京北 葉身下部の羽片は次第に小さくなる  2015年11月  右京区京北
オシダ オシダ
葉柄基部の鱗片  2015年11月  右京区京北 葉柄の鱗片  2015年11月  右京区京北
オシダ オシダ
葉の表面 裂片の先端は円頭 脈部分は溝になる  2015年11月  右京区京北 葉の裏面 中軸の鱗片  2015年11月  右京区京北
オシダ オシダ
ソーラスは葉の先の方につく  2015年11月  右京区京北 ソーラスは中肋寄りにつく  2015年11月  右京区京北
オシダ オシダ
葉は叢生する  2015年6月  右京区京北 若い葉の鱗片  2015年6月  右京区京北
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