オサシダ

 シシガシラ科ヒリュウシダ属の多年草

 常緑のシダ植物。本州、四国、九州に分布。口丹波地域では山地の岩壁などに生育している。根茎は横に這い、生育場所の条件によっては短くコンパクトな形で葉を出している。葉柄基部の鱗片は卵状披針形~広披針形で褐色。葉には2形があり、単葉状複葉でシシガシラとよく似ているが、シシガシラのように栄養葉は放射状に展開せず、胞子葉も直立しない。全体的に葉はダラリと垂れ下がっている。葉表面の中軸は目立たず、中心に溝もない。羽片は全縁で先は鈍頭。京都府のレッドデータ・ブックでは要注目種にランクされていて、数は多くない。日本固有種。




オサシダ オサシダ
垂直の岩壁で混み合って葉を出すオサシダ  2015年3月  南丹市 古い葉も脱落せずに残っている  2015年3月  南丹市
オサシダ オサシダ
葉柄は短いが明瞭  2015年3月  南丹市 葉の表面 羽片の先端は鈍頭  2015年3月  南丹市
オサシダ オサシダ
葉の裏面  2015年3月  南丹市 葉柄につく鱗片  2015年3月  南丹市
オサシダ(動画)
2022年7月  京都市左京区
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