オオヤマサギソウ

 ラン科ツレサギソウ属の多年草(学名:Platanthera sachalinensis)

 全国に分布。山地の林床や林道の斜面など生える地生ラン。根は長くのび茎は直立して草丈30~60cmほどで分枝しない。茎の稜は目立たず、細くてやや華奢な感じを受ける。葉は互生して約10個ほどつけ、その内最下の2~3個が大きく、上部へいくほど細く小さな鱗片状となる。葉の基部は鞘状で茎を抱く。葉は鮮緑色で質は薄く、鈍頭で表面には光沢がある。茎上部の花序には穂状に小さな花が多数つき、花色は淡緑色で白っぽく、唇弁は長く後方に反り、側萼片は正面から見るとバンザイをしている風に見える。距は後方に長くのびる。
 京都府ではもともと数が少なく、府レッドデータ・ブック2015では絶滅寸前種にランクされている。


 花期は7月-8月頃。


オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
新葉  2016年4月  右京区京北 若い株  2016年4月  右京区京北
オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
秋 果実期のオオヤマサギソウ  2015年10月  右京区京北 葉は傷み 枯れはじめている  2015年10月  右京区京北
オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
種子ができない果実も多かった  2015年10月  右京区京北 果実は上向きにつく  2015年10月  右京区京北
オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
オオヤマサギソウの草姿  2015年7月  右京区京北 花は多数つき 下から順に咲き上がる  2015年7月  右京区京北
オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
距は長くのびる  2015年7月  右京区京北 葯は褐色  2015年7月  右京区京北
オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
最下2枚の葉が大きい  2015年7月  右京区京北 葉の表面には光沢がある  2015年7月  右京区京北
オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
最下から3番目の葉  2015年7月  右京区京北 茎上部につく鱗片状の葉  2015年7月  右京区京北
オオヤマサギソウ オオヤマサギソウ
茎は丸く 葉の基部は茎を抱く  2015年7月  右京区京北 この年はシカの食害に遭い花をつけられなかった  2014年7月  右京区京北
オオヤマサギソウ(動画)
2018年7月  右京区京北
 ユーチューブのアカウントをお持ちの方へ
再生中の動画の右下隅に出ている小さな「ネコ」の画像をクリックするとyatagarasuチャンネルのチャンネル登録ができます。チャンネル登録していただけると大変励みになります。
ふる里・口丹波の花と植物(トップページ)





inserted by FC2 system